五ヶ瀬・・とても素敵な響きの町が、九州の真ん中にあります。
宮崎県と熊本県境にある、人口4000人、
釜炒り茶で有名な五ヶ瀬町。
有名な高千穂から車で30分。
周りは低い山と川が流れ、
目の前には雄大な阿蘇があり、
町のキャッチフレーズは、【夕日の里】
そんな里山で釜炒り茶を、
親の代から育て作っている興梠洋一さんを訪ねてきました。
前日の電話対応してくださった奥様もとても明るく、
どんなご夫婦なのかと楽しみに伺うと
お茶農家さんと言う感じではなく、
アウトドアブランドのカジュアルなスタイルの
同世代のおじさん?(すみません)で、
にこやかな笑顔でお店の中に迎え入れてくれました。
お店の中には、父の代からのたくさんの表彰状や
愛娘さん2人の製作したお茶のパネルやポスター、
奥様も入賞していてそのポスター、
そしてたくさんのお茶が、買って下さいと主張しない感じで、並んでいました。
そして、お店のガラス窓の向こうには、
見事な阿蘇の山々‼︎
涅槃像のような姿が遠くに綺麗に見え、
その下に広がるお茶畑が、
これまた静岡のような一面見渡す限りの茶畑とは違う感じで、
きれいな緑色が少しカーブしながら続いていました。
五ヶ瀬の釜炒り茶の話。
お茶作りが好きで仕事にしているが、
それを生業にしないとならない難しさ。
目標やイメージを決めていても、なかなかうまくいかない難しさ。
ルピシア・パリのグローバルな話。(*興梠さんは、ルピシアさんとお取引があり、世界各地に手炒り釜炒り茶の釜を持って実演をしに行ったりしています。)
愛娘さんたちのデザインの話。(*娘さんはデザインの勉強をされたようで、農業経営として家族に強い助っ人が登場したことになります。)
そして、最近作ったと言うかぶせの釜炒り茶。
話を聞きながら、幾つか試飲させて頂くが、
「これが釜炒り?」「えっ‼︎」と驚く味と余韻。
味や風味や感想を文章にするのがとても苦手なので
上手に伝えられませんが、
「とにかくすごい!」びっくりの味でした。
他にも、また未発表の紅茶も、
手に入れたコーヒードリップで淹れてくださり、
これもまた優しいまろやかな味に。
「こんな淹れ方もあるんだ!」と驚くと共に、
なんと発想力の豊かな方だろうと感心しました。
前日から五ヶ瀬のお茶農家に農家民泊し、
【夕日の里】とうたっている通りのキレイな夕日をみて、
当日も早起きして、霜の中、近くの桝形山山頂で
素晴らしい雲海を見るという、
なんとも贅沢な自然を体感したのですが、
普段からそんな大自然の中で生きている事で、
自然と豊かな発想力や想像力、
グローバルな考え方にな るのかな。
と羨ましく思いました。
お茶作りでも、こだわる部分はこだわりつつも、
新しい発想やひらめきを大事にして、
新しいものも受け入れる寛大さは、
まさに”空海”のようです!
また自然以外でも、一大パワースポットの高千穂が近くにありますが、どこにいっても神様を大事に祀っておられ、五ヶ瀬町でも同様に、神事を大事に夜神楽も集落ごとに行われているという事、太陽や神様を大事にする事で、お茶にも神様が宿っているのかそんな印象でした。
これからも興梠さんのお茶を楽しみにしています。
リピーターになり、通いたいと思います。
この記事を書いて下さったレポーターさんのご紹介
石橋弓美さん 農園茶アンバサダー1号
浜松在住、日本茶の他にもコーヒーも大好きな日 本茶アドバイザー。来年度から東京へ。 夫の転勤で北海道から九州まで日本全国を巡るうちに地域や地元の人とのコミュニケーションが楽しく、また地元食材や農産物や観光地を極める事が趣味とな る。 週3日仕事をし、残り4日は神出鬼没にその時のひらめきで移動。 仕事は、幼児教室講師(教育アドバイザー)