静岡市清水区の興津川上流に、地図には存在しない名前だけれど茶産地として知られているのが、西河内と中河内を合わせた「両河内(りょうごうち)」エリアです。
豊好園は、両河内中頃の、興津川支流の川沿いにあります。両河内の特産はお茶と竹の子。ここ豊好園でも、川を挟んだ向こう側の山は、きれいに管理された竹林です。新茶前の3月中頃から4月終りまでは、味と香りの良い筍もお客様に届けます。
豊好園のお茶畑の特徴は、少量多品種栽培です。現在、やぶきた種を含めた19品種を土地に合わせて育てています。これほどの品種茶を製造している農園は、他に見た事がありません。
園主の片平豊さんは、山の農業を愛し、根っからお茶作りが大好きな茶農家です。
「それぞれ個性があって良いんだよね!お茶も嗜好品だから、好きなの探してくれると嬉しいよね!」
と、本当に目を細めて、にこにこしながら言われます。
もう一つ、豊さんの課題は、後継者へのバトンタッチ。今は、息子の次郎さんが農園代表となり、茶畑・茶製造ともに中心となる存在です。
「もう、じろーが自発的にやってくれる。あいつなら、まかせても大丈夫だ。二人でやることで、新しい発見がまたあるんだよ!」
と、豊さんの顔は、お茶の話をする時と同じ笑顔で話してくれます。
<豊好園 お茶の特徴>
豊好園のお茶の特徴は、完全な浅蒸し煎茶。色は透明で薄い緑色です。
繊細な味わいで、強烈な苦み渋みはありません。優しく穏やかな風味は、片平家の家族の雰囲気と同じ。誰が遊びに伺ってもすぐに親しくなれる豊好園の家族同様、水のごとく、素直なお茶です。
茶の葉を傷つけて出てくる余分な雑味を最小限に抑え、茶の葉の持つ美味しさをしっかりと引き出すことを意識して作られています。
~個性を大切に~ 豊好園のお茶に対する想いです。
ワインのブドウ畑が畑ごとで品質が分かれているように、豊好園のお茶も、園地の個性と品種の個性を活かして作ります。そのため、多種多様な品種栽培をするのも、豊好園の特徴です。
豊好園の茶畑は、山の傾斜や方向を考えながらの適地適作。傾斜角度は25%というすべり落ちそうな角度ですが、けっして山を切り崩しません。
『山の土をいじることはしない。』山の傾斜を崩すことは、人間の都合で作業効率を考えただけ。うまいお茶は、その土地の山の表土を活かして育てるしかないというのが基本的な考え方です。
農業に、本気の遊び心がたっぷりと含まれているのが、豊好園の大きな特徴です。
それをカラダで体感したい方におすすめなのが、毎年11月に行われる茶会です。
全国から200~300人のお客様が豊好園に集まり、お茶を頂きます。お客様同士が仲良く語りあい、お茶を通して縁が広がるというのは、こういうことかと実感できる一日です。
お茶うけ屋オリジナルのグラスティー「ゆう」も、片平家のお茶が始まり。お湯を注ぐと葉っぱの形に戻るのを見て、「あなたがこれを生かしてくれれば。」と譲って下さいました。「ゆう」というネーミングも遊び心たっぷりの豊さんの命名です。
豊好園のお茶を、試してみたい方は、農園のWEBサイトからどうぞ。
【豊好園 お取り寄せ情報】
■お茶のタイプ 香りクリア系
■栽培品種 やぶきたを含む19種類
やぶきた おくゆたか おくひかり 静7132 つゆひかり おおいわせ 香駿 山の息吹 さえみどり おくみどり やまかい おくみどり いなぐち はるみどり あさつゆ そうふう くらさわ ゆめするが かなやみどり
■商品価格構成 *ティーバックあります。
【緑茶】
5,000円/100g~
【紅茶】(
【その他】 季節の農産物
茹で筍 3月末~4月下旬
栗 9月
■連絡先
〒424-0415 静岡県静岡市清水区布沢270
電話 054-396-3336 FAX 0120-263-726
E-Mail houkouen@gmail.com
■栽培・製造責任者 片平豊
■農園サイト 豊好園