岐阜県 東白川村の常磐園(ときわえん)から、新茶が届きました。
農薬不使用栽培の在来種です。
あ〜。お便りを読むだけで、
東白川村に飛んで行きたくなる気分です。
日本で唯一、お寺がない神道の村。実は、常磐園さんも宮司さんなのです!
農業には色々な職業との組合せがありますが、半農×半神主だなんて、なんだかかっこいいですね。
いつも常磐園さんがFacebookにアップする茶畑のある風景を見ていると、東白川村の山奥の気候がなんとなく伝わってきます。
また雪か、春はゆっくりだなぁ。
夏はそろそろかな?と思って見ていると、なんと!夏はいっきに駆け足!
静岡の気候をびゅんと追い越して行くのです。笑 ホント、あっと言う間に。
その時間の流れ方を見ているだけで、在来茶に感謝したくなります。
厳しい環境下でも力強く育つのは、在来種だからこそ。その土地に適応した茶の木集団と言えますね。
ところで、在来種(ざいらいしゅ)って、ご存じですか?
茶の木には、種を植えて木を増やすと、先祖還りをしてしまうという特性があるため、均一の特徴を持った茶の木集団(=茶畑)を作るためには、挿し木でクローン茶の木を育てます。
こうすることで、それぞれ「茶畑」という大きな単位でお茶の個性を発揮していきます。
しかし、在来畑というのは、品種がなかった昔にたくさんの種で植えた茶畑であり、茶の木一本ずつがそれぞれ個性を持った、「みんな違ってみんないい!」という状態の茶の木集団という意味です。
常磐園のお便りの中にも、在来畑の様子が出ていますが、なんとなく茶株の色や生長にムラがあるのがわかりますか?
現代では在来の畑はほとんどなくなってしまったため、逆に希少な存在かもしれませんね。
それでは、お茶を一杯。
う〜ん。力強く余韻の残るお茶ですね。
熱くいれて香りを立たせると、懐かしいお茶の風味!と感じるご年配の方もいらっしゃるかもしれませんね。