常磐園のある岐阜県加茂郡の東白川村は、岐阜県で2つしかない「村」の一つ。つちのこ地域起こしでも有名な!?、香り高い山のお茶の産地です。
常磐園のある五加地区は、白川茶発祥の地として約600年の歴史があります。
そして現在、この五加地区は地域をあげて、農林水産省 特別栽培農産物に係るガイドラインに基づいた、特別栽培茶の生産に取り組んでいるそうです。
常磐園はそんな五加地区で一番最初に、農薬を使わなくなった生産者です。
最初の一人として動き出す方というのは、とても魅力を感じます。
またおもしろいのは、東白川村は明治時代に行われた廃仏毀釈で地域内からお寺がなくなり、現在も日本で唯一、村の中に寺がない、神道の村でもあるそうです。
そして、常磐園の園主 安江弘武さんは、なんと宮司も務める農家さんです。
農業には、色々な職業との組合せがありますが、半農×半神主というのは、これまたおもしろいですね!
お会いした時の印象は、とても穏やかで笑顔がステキな方。ほんのり雪が残る茶畑や、丁寧に機械を使われている茶工場を案内してもらいました。
静岡にいると、機械の性能を良くして行くことを考えがちなのですが、本当に大切にしたいものはなんだろうか?と改めて、じっくりと考えたくなります。
≪常磐園のお茶≫
土地の風土にあった強い茶畑 在来種から、寒い地域でも育つおくみどり品種、五加地区全体で取り組む農薬不使用栽培のお茶などが、常磐園のお茶ラインナップです。
山の茶産地で農薬を使わない栽培方法のために、香りの余韻が長く続きます。どこか素朴で懐かしい香りがするのも、常磐園のお茶の特徴と言えます。
上品さというよりも、厳しい環境の中で育った力強さと香りの良さ、お茶の木本来が持つお茶らしい味わいが、常磐園のお茶の魅力なんですよね。
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