今日の静岡はびっくりするほどの暖かさですね。
今朝、土手に咲いていた水仙を2枝ほど頂いてきました。
毎年、ここにたくさんの水仙が咲きます。
冬、何もなかった枯れた原っぱに、にょきにょきと葉が出てきて、
気づくと一斉に、花が咲きだします。
私が住む地域は、遠州の空っ風という強い風が吹くため
外に咲いている水仙の香りは分かりませんが、
部屋に2枝飾っただけで、ふわりと香りが漂いました。
すかさず彼が「どこからか、花の香りがするなぁ。」と。
そこから、小さな会話が始まりました。
いつもの生活の中に、少しだけいつもの生活じゃないものが入ることで、あれ?っと思うことがあります。私はそれを「フック」と呼んでいますが、小さなひっかかりというか、そういうものです。
小さなフックに気付くか、気づかないか。
それも人それぞれ興味の方向があるので、これがフックだと言う正解はないのですが、「農家のお茶」もそういう小さなフックの役目を担えないだろうか?と。
毎年、自然の状況で、変わるお茶。
作り手によって、変わるお茶。
置いておけば、変質するお茶。
違っているのが、当たり前。
味も見た目もいつも同じ食品が、なんとなく安心だと思うのは、
そこに、余分な心配や意識を向ける必要がないから楽だ。
と言う感覚もある気がします。
でも、どんなに人間ががんばっても、自然を管理することは無理だと学びました。
「みんな、忙しいからしょうがない。」
うん、分かります。
いつもそんなことを考えていてほしいと言ってる訳じゃなくて、たまにふっと、意識を向けたくなった時に、そういう素材が手元にあるか?
これって、けっこうおもしろい。
何かに気付ける自分になったら、
あっちのことにも、そっちのことにも、
おもしろさを見出せます。^^
農家のお茶が、そういう「小さなフック」になれたら、本当にいいなぁと思います。
さてと、それでは良い週末を!
自由が丘の茶農家のお茶会も、そういうフックの役目を担えたらと思い、準備しております。