静岡駅から車で一時間。静岡市安倍川の支流、藁科川の上流地域「栃沢」に、山の茶人が住んでいます。
ここは、地区のどこからでも、さらさらと水の流れる音がきこえる、山のどん詰まりの静かな集落。中でも山水園は集落の一番奥にあります。
山水園の園主、内野清己さんといつも朗らかな奥さん。自園自製自販の茶農家です。
<山水園 お茶の特徴>
内野さんの作るお茶は、透明感のある完全な浅蒸し煎茶で一本義な感じです。ちょっぴりとんがっていて、うぶな味わい。
内野さんのきまじめさが、お茶を通して伝わってきます。
山水園の出来たての新茶は、フレッシュな青葉の香りと初々しいきりりっとした渋みを楽しめます。
それが夏を越し、秋になるとだんだんお茶の角が取れてまるみの出た柔らかい甘みに変化する、一年二年とお茶が熟成していく過程が楽しめるお茶を作っています。
また、栃沢の全住民は山の石清水を暮らしに活用しています。山水園の茶の葉を蒸すための水も栃沢の湧水。だから、ここで作られたお茶を、この地の水で飲むことができたならば、それが一番の贅沢だと思います。
山水園の楽しみの一つは、年に何度か開かれる茶会に参加することです。
毎年5月3日には、まずは自らが亭主となり、その年の一番最初の新茶を用意して、お客様に今年のお茶のお披露目茶会を行います。200人ほどのお客様が全国から集まり、出来たての新茶をいただきます。
秋には秋で、ほっこりお茶を楽しんで頂けるようなお茶会を開きます。山奥の栃沢に、驚くほどの人が集まります。さらに、最近では七夕茶会など、少人数の茶会も開くようになりました。
「お茶(農業)をやる!っと決めたんだったら、どんと腰を据えてやろう。」
「百姓は、極まりない世界。だからお茶と向きあうのが大事。」話込むほどに、色々と人生観が伺えます。
それじゃ、内野さんが達観した人かどうかというと、そうでもなくて、人間味にあふれているところがとてもすてきです。ちょっぴりとんがっていて、うぶな味わいと言うのはね、つまりは、毎年葛藤しながらお茶と向き合っているのを感じるからかもね。
内野さんの目指すお茶は、一つ。
毎年毎年、そのイメージを再現できるかどうか。茶畑の管理から商品になるところまで、いつも妥協なく本気。その誠実さが、凛とした空気を作り出している気がします。自分の成長とお茶の成長を重ね合わせて頂くのも、楽しいかもしれません。
山水園のお茶を、試してみたい方は、ブログからお問合せ下さい。
【山水園 お取り寄せ情報】
■お茶のタイプ 香りクリア系
■栽培品種 やぶきた
■商品価格構成
【自園緑茶】 5,250円/100g~525円/100g
■連絡先 ご注文・お問合せは、お電話・FAXでお気軽にどうぞ。
〒421-1404 静岡県静岡市葵区栃沢421番地
電話 054-291-2219 FAX054-291-2220 注文用FAX 0120-129-418
■栽培・製造責任者 内野清己
■ブログ 「山水園」きよみのひとりごと