日本茶は、流通経路の違いから、大きく2つのタイプのお茶に分かれています。
◇ブレンド茶
一定の品質を作るため、また価格を調節するために、産地や農園の違う数種類の茶葉を配合したもの。
・ブレンド茶の特徴
「いつも変わらない味」としての安心感が得られる。
お客様がいつお茶を飲んでも、味の違いに違和感がないよう、お茶という「商品」として安定させることを重視している。
反面、産地・農家が混ざりあうため、味は平均的になり、没個性になりやすい。
◇単一農園茶
茶畑を管理し、栽培から製造までを一貫して行っている農園のお茶。全国各地に作り手がいるため、たくさんの個性がある。
・単一農園茶の特徴
畑づくりや栽培方法、製茶方法などについて、園主の考え方がお茶に反映されている。
園主は毎年出てくる新芽に合わせて微調整をしながら、品質の安定を図る。しかし、栽培は自然に委ねる部分も多く、天候などによる年度の差ができやすい。
全国各地にたくさんの単一農園茶が存在していて、それぞれの農園が情報発信をしています。しかし、消費者が“共通の視点”で農園を判断できるような“環境”がないのが現状です。
地域の個性、作り手の個性、年度を越えた味わいに耳を傾け、日本茶のおもしろさと自然の奥深さを感じていただきたい。
お茶うけ屋がご紹介するのは、全国各地の農家が作った個性豊かな生一本のお茶ばかりです。
・単一農園茶とは?