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2017年新茶の茶産地情報 お茶の収穫について

新茶の季節になりました。

各茶産地では、新茶の製造が始まり出しています。

今年は、全国的に新芽の生長が遅く、また収穫量が少ない年になりそうです。2割減なんだとか。

お茶を買って飲んでいる分には、なんの影響もないかもしれませんが、産地の製造現場ではなかなか厳しい状況が続いています。

私は茶農家に2年間の農業研修に入ったため、かなり栽培面から、日本茶の世界を眺めて来ました。

農業の一番不思議なところは、販売価格が未定なものを一年間栽培し、製造していることです。

当たるも八卦当たらぬも八卦

博打的な要素も多分に含まれているような。


昔のように、お茶が皆さんから求められていた時は良かったですが、今はペットボトルがあれば間に合うという方も増えましたね。

それが良いとか悪いではなく、そこに差を感じて頂けるような魅力的な提案をしてこなかった結果とも言えるかもしれません。

とはいえ、それでももちろん、お茶文化がなくなることはなく、お茶を作る人たちももいますが、これだけ毎年気候変動が激しいと、本当に自然まかせの農業は、予測不可能になり大変だろうと思っています。


今年、なぜこれほど収穫量が少ないのか?

春がかなり寒くて、茶の木が深く休眠していたから、だとか。3月もそうですし、4月も意外と寒かったですよね。冬季に雨が少なかったので、茶ノ木が少し潤い不足になったかもしれません。

そのため、茶の新茶が伸びて良いのかどうしようかと、悩んだようですね。桜もかなり遅かったですし。

ここで、少し

新茶芽の生長と収穫について、書きますね。


この新茶の表面をアップにして描いたのが、下の手描きのイラストです。


地域によって違いますが、お茶は1年間で2回〜4回の新芽の収穫をします。

ちなみに春の新茶が、1年間の中でも一番収穫量が多く、皆さんが購入している高価格帯の茶葉は、年間いつ購入しても味の濃い春の新茶(一番茶)が使われていますよ!

話を戻しましょう。

なぜ、収穫量が多くなるかというと、秋から春までしっかり休眠した茶の木は元気!パワーがあります。

だから、枝から新芽もたくさん出てくるわけです。

イラストにあるように、古い枝の1番上から出てくる新芽を「頂芽」といい、その下からのものは「側芽」と呼びます。

茶の木がパワーのある春の新茶時期の新芽はこの側芽の生長が早く、頂芽と同じようにすくすく育つのです。

だから、茶刈り機で茶の畝をシャカシャカ刈ると、春の新芽は芽数が多く、収穫量が自ずと増える傾向があります。

新茶を刈ってから45日くらいで次の新芽が出て来ますが、だんだん茶の木の蓄えが減ってくるので、頂芽は育ちますが側芽はひょろひょろっとしがちなわけです。笑

茶の木のパワーを知るには。二番茶の季節に茶畑を見るとよく分かりますね!

農家さんの手入れの仕方が、そこでハッキリ出てきます

で、今年は収穫量が2割くらい減っているというのは、つまりこの側芽の生長が遅いという感じです。側芽は暖かくなると、すーっと頂芽に追いつくように伸びて欲しいところ。

でも今年は寒かったため、どうしても側芽もゆっくり縮こまってしまっているようです。

機械で刈り取ると、イラストの刈り取りラインまでしか収穫出来ないため、収穫量も減ってしまうというわけです。

もちろん、他にも生長期に涼しくて新芽の節が伸びないから、などの理由もあるでしょうね。


収穫量は少ないですが、お茶の味は美味しいですよ!

ですから、どうぞ。

少しゆっくり目に、新茶を楽しみにして頂けると嬉しいですね。

ペットボトルも便利ですが、日本人だからこそ知っておきたい日本の文化。やっぱりいれる意識一つで見えるものが変わってきます。

今年は新茶最前線セットを販売しませんが、あなたのお気に入りのお茶が見つかりますように。