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単一農園茶の話 Archive
向笠園のむっちり新芽
向笠園に伺いました。向笠園は畑の新芽をそのまま茶葉に閉じ込めたいというのがお茶作りのイメージなのですが、本当にここの新芽はすごいんです。
大きい新芽は硬そうなイメージがありますが、大きくても肉厚でも、柔らかいというのが特徴です。太くて大きな芽でもポキッと折れてジューシーなので、野菜のように料理にも使えます。
向笠安大君が、ちょうど出来たお茶を見ていたので、一緒にテイスティングをしてきました。
写真では見えないかもしれませんが、本当に少しの機械設定の違いで、ずいぶんと雰囲気の違うお茶になります。この違いはなんだろう?と思うのですが、茶師の一人に聞くと、「手の感覚」が安定しているかどうかが大切なのだそうです。
専門用語では、「しとり」という茶葉の外側と内側の水分のバランスが常に一定に保たれているかを、どこまで敏感に感じ取れれるかなのだそうです。
なるほど・・・。それはもう、経験と観察力の世界ですね。
向笠園は、安大君が後継者となってから、お父さんのお茶作りとはお茶の方向性が変わりました。良いとか悪いとかではなく、表現の違いかもしれませんが、根本的な考え方は同じなようです。
向笠園の一芽の力強さは本当に珍しく、その新芽の魅力を最大限引き出したい、活かしたいというのがあります。
だから、話をしていておもしろいんですよね。
今年も、いいお茶が出来そうです。
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てっちゃんの茶工房の味は、ココにあり!
牧之原台地のてっちゃんの茶工房に伺いました。
てっちゃんの茶工房のお茶の味は、苦渋みがなくてマイルド。そして、濃い緑色。甘みとコクがあるので、熱いお茶がお好きな人にもおすすめできる農園です。
この角の取れた丸い味わいは、てっちゃんの茶工房の親子3人共通して持っているまあるい優しさが味になると言ってきましたが、実際はどうなのか??
てっちゃんの茶工房の美味しさの秘密は、この大きな機械です!
新芽を蒸す機械で、送帯蒸し機(そうたいむしき)と言いまして、帯のような平たいところに均一に新芽を並べて、蒸気をじっくり当てながら蒸す機械です。ちょっとマニアックな話ですね。笑
でもこれは、陽射しが強くて葉肉の厚い牧之原台地のお茶に合わせて作られた機械で、静岡県でも東海道線より山側の産地では、葉肉が薄くて使えないというほどの機械なのです。
畑作りに力を入れるてっちゃんの茶工房の新芽は、ぷりんぷりん♪
そのぷりんぷりんな肉厚新芽を、これで甘くじ~っくり蒸す。
しかも、葉っぱは動かないため何のダメージもないので、均一に蒸しあげることができます。そのため、苦渋みもない角の取れた甘いお茶になるのです。
少し茶葉が細かくなりがちなのが、この蒸し機の特徴でもありますが、茶葉の細かさと品質はイコールではないんですよね。
茶葉のサイズは、お茶作りの方向性を示しているだけですから、形が粉っぽくなったとしてもそれ以上に価値があると思って、てっちゃんの茶工房の味が出来てくるわけです。
私はいつも、蒸し上がった新芽を食べ比べてお茶の味を見ていますが、確かに蒸し葉がすでにこっくりしていました。今年のお茶は、品質が良いようです。寒さにも当たらずにすみ、素直なすーっとした味わいだとか。
さてと、楽しみなお茶ですね♪
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秋の終わりの風景を・・。山水園にて
- 2011-12-08 (木)
- 単一農園茶の話
11月の終わりに、静岡市葵区栃沢の山水園へ伺いました。
茶畑に干し柿、脇ではおばあさんが干した大豆を集めています。秋の気配がたっぷりです。
茶畑は、秋の作業が終わり、静かな状態。山水園の茶畑はほぼ全てに、霜よけのカバー(寒れいしゃ)が備えてあります。これもまた、大変な作業と管理なんですよねぇ~。
山間地だと、春先の新芽が霜に当たる可能性が高いので、霜よけの役割が重要です。そして、このカバーをかけることで、旨みもほんのり増えたりします。
とはいえ、今までやぶきた品種100%だった茶畑に、今からは少しずつ。栃沢の土地に合う品種を探そうと苗木を植えていました。
確かに土地に合う品種って、あるだろうなぁ・・・。
茶畑を、ぐるりと内野清己さんに案内してもらいました。
山水園の茶畑は、とても葉の色がよく、艶があり、葉も大きくて健康的です。
来年のお茶が、楽しみな畑です。
さてと、部屋でお茶を飲みながら、若手も交えてざっくばらんにたくさんお話をしました。
今年は、本当に厳しい年です。なかなか芽が出ない・・・。そんな苦しい現状の話もしながら、反面、内野さんの好奇心旺盛な部分が全面に出て、フェイスブックやブログの書き方など、色々な話をしました。
そうそう!ということで、山水園の内野さんが、ブログを始めたのであります!
『きよみのひとりごと』 ・・・らしさが出ていて、なんとなくいいね♪
ちなみに、山水園さんで頂いたお茶は、福寿(3000円/100g)。私が淹れると、もっと強い味になってしまうのですが、ふんわりと柔らかいお茶でした。おいしかったです。
お菓子は、京都末富の麩焼きせんべい「両判」です。ちょうどお茶会があった後だったので、御相伴にあずかりました。感謝!
この山の中で、こんな気の効いたお菓子が頂けるなんて!というのが、山水園の茶会のおもしろさの一つですね。
山水園のお茶を飲むと、いつも思うこと。
『逃げちゃいけない。現実を見て、何かやらなきゃ!』
という、メッセージをいただきます。感謝!
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